3.狂気 / Pink Floyd
〈聞かなかった理由〉
プログレはね〜。パンクから聴き始めた身としてはやっぱりいい印象がないよね。無駄に凝って、意味なく複雑でという先入観が無茶苦茶あった。しかも、90年代〜00年代の音楽をリアルタイムで聴く中で、プログレに影響を受けた音楽はほとんどない(と個人的に感じる)ので遡って聴く意味を感じられなかった。
〈アルバム事前情報〉
1973年3月1日発売。ストーンズで言うと、「メインストリート…」(1972年5月12日)と「山羊頭のスープ」(1973年8月31日)の間くらいか。スティーヴィーの「インナービジョンズ」が1973年8月3日、ウイングスの「Band on the run」が1973年12月5日。そんな時代。
この狂気は、マイケルのスリラーとかとも並ぶ世界一売れたアルバムのうちの一つ。プロデュースはピンク・フロイド自身。SEが多用されているが、当時はサンプラーもないので、録音した音をテープに貼り付けるという手法が取られている。
エンジニアはAlan Parsonsと後半にChris Thomas。アルバムジャケットはヒプノシス。
聞いてみた!
〈評価〉
6.7/10.0
んー…なんとも言いがたいものがあるね。演奏も録音の質も高いし、沢山の種類の音があって工夫も感じる。けど、やっぱりアイデアの羅列を聞かされているように感じるんだよね。あとはドライブ感とかグルーヴ感がなくて、淡々と進んでいくのもちょっと苦手かな。それがこのアルバムの良いところで宇宙的っていうところにも繋がるんだろうけど。あとドラムで心臓の鼓動とか、やっぱり今聴くとアイデアがちゃちぃなと冷めるね。
こんな暗い暗っいアルバムが世界一売れるって、なにが売れるかほんま分からんの。
検証結果は当初持ってたイメージと一緒!