聞かず嫌いを聞いてみるのブログ

聞いてみようと思いながらも、なんか聞く気が起きないなというアルバムを真剣に聞いてみるブログです

My Brightest Diamond - ALL THINGS WILL UNWIND: Be Brave

 先ほどTwitter岡村詩野さんが紹介していたアーティストMy Brightest Diamond.

 「Shara Wordenによるアート・ポップ・プロジェクトMy Brightest Diamondが、オーケストラ・アンサンブルyMusicを招いて制作をおこなった」アルバムからの曲のようです。

http://privatedub.com/p/28265

 まず、こういうMusic Videoはいいですよね。楽器がどう演奏されて、音楽として命を得るのかがわかりやすい。最初にドラムとホルンが単純なフレーズを重ねるだけで、音楽になるのがわかってぞくっとします。ボーカルも欲しい音を出すために懸命に肺から息を搾り出しているのがわかります。一旦鳴っている楽器がわかりだすと懸命に音を聞こうと耳をこらして聞くようになる。

 私は名曲とは明確な構造とか展開とかは必要なく(むしろないほうが良い)、単純なフレーズをループさせて音の強弱やフレーズのちょっとした変化で盛り上がりを演出するべきだという持論の持ち主なので、すぐこの曲が気に入ってしまいました。隙間の多い余裕のある音の重ね方で、すごく乗りやすい曲になっています。

 このボーカルの女性は3つの顔でMusic Videoに登場しています。化粧っ気の全くない顔、多少メイクした顔(サイドに模様みたいなものがある)、ピエロのようなメイクをした顔(厳密に言うとお面をかぶった顔もある)。これはなにを意味するのだろう。

 歌詞がうまく聞き取れないので、なんとも言いがたいが、すっぴんが単純なシンガーで残りの二つが劇として機能しているのかもしれない。表情からは多少のメイク顔が真面目な少女、道化顔が超人間的な存在で悪でもあり母でもあるようにも見える。道化が少女が「Be Brave」と言い、導いているようでもあり、悪の道に誘っているようにも見える。お面は抑圧された少女の内面を表しているのかもしれない。

All Things Will Unwind

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