聞かず嫌いを聞いてみるのブログ

聞いてみようと思いながらも、なんか聞く気が起きないなというアルバムを真剣に聞いてみるブログです

I Hate The 80's - The Vaselines

The Vaselines

80年代後半にイギリスで活動していたインディー・オルタナ・バンド。

ユージン・ケリー(男)とフランシス・マッキー(女)のバンド。

カート・コバーンが敬愛していて、ニルヴァーナが数曲カバーしたことから世界的に有名になった(カートは"most favorite songwriters in the whole world"と評した)。

90年に解散したが、08年に再結成して09年にはサマーソニックで来日もしている(わたしは大阪会場で見ました☆Teenage Funclubの人が一緒にステージに出てきてた笑)。

そのThe Vaselinesがレコードを作ったらしい。今までは再結成したと言ってもライブをやっているだけだったみたい。レコードはSUB POPから出る。題名は「Sex With An X」。

アルバムに先行して1曲だけフリーダウンロードできる。
http://www.thevaselines.co.uk/
「I Hate The 80's」

おそらく、聞いてまず最初に思うことは、これは、2010年の音なのか(笑)そして、これがほんとにキャリア20数年のバンドが出す音なのか(笑)ということ。いやはや、めちゃくちゃへたくそ。そして、シンプルと言うか簡単と言うか、深いこと考えてねぇんだろうなって感じの音。音程とかタイミングをきっちりと合わせていこうとか考えていないんだろうと。

でも、オルタナと言うかニューウェーブの流れから出てきたこのバンドの再結成にそういったものを求めるのが間違っているってもんで、われわれの単純な思考回路にこそ喝を与えるべきなのです。間違っているのがわれわれで、正しいのはThe Vaselinesという聞き方をしないと楽しめない(笑)。

歌詞がないんで聞き取るしかないんだけど、なにを言ってるのかがさっぱり。

でも、この一節だけは聞き取れます。
"I hate the 80's, 'cause the 80's were shit."
この部分だけでもクソ素晴らしい。うーん、最高!アルバム欲しくなるね。