聞かず嫌いを聞いてみるのブログ

聞いてみようと思いながらも、なんか聞く気が起きないなというアルバムを真剣に聞いてみるブログです

It’s only Rock'nRoll, but I like it

2012年9月にめでたく結婚をした。

本当にめでたく、毎日がハピネスなんだけど、やはり一人暮らしの時と勝手が違い、どうにも生活のリズムというものを掴めないでいる。

つまり、音楽を聞くことが出来なくなった。

一つに、自分の自由になるお金が少なくなったということ。まぁ、自分もいい年なので、そろそろ奔放に生きるのはやめて、将来に向けて貯蓄をしなければならない。なのでCDもレコードも買うことができない。日々の雑用に忙殺されていく中で、音楽のことなんて忘れてしまう。だから、ストロークスの新譜も、ダフト・パンクの新譜も、ヴァンパイア・ウィークエンドの新譜も買わないまま今、この瞬間を生きている。

また、一つに聞く時間がなくなった。家に帰れば話し相手がいるから、音楽を聞く時間も少なくなるし、この狭い家で音楽を鳴らすのも、相手のことを気遣わないといけない。本当に単純に音楽を聞く時間がなくなってしまった。

一旦、聞かなくなったら、もうダメだ。惰性が僕を優しく包み込んでしまう。綿のような空気に包まれて、貨物列車に乗って運ばれていって、もう元にいた場所には戻れなくなってしまう。

生きていくということはそういうことなのかもしれない。

大事に思って大切にしていたものが、いつの間にか古ぼけたおもちゃに見えるようになるのかもしれない。でも、僕はきっと音楽やロックンロールとずっと繋がることになるのではという確信がある。

だって、It’s only Rock'nRoll, but I like it だからだ。最初からただの遊び道具だって知っていた。おもちゃがどれだけ古びたって、他人から見たらどんなに無価値だって構わない。ただ、触れ合っているだけで幸せだし、大事なものだった。

もう、今までのように遊ぶことはできないけれど、大事に思う気持ちは変わらない。