聞かず嫌いを聞いてみるのブログ

聞いてみようと思いながらも、なんか聞く気が起きないなというアルバムを真剣に聞いてみるブログです

野球

今年は野球が面白い。

私は広島に住んでから、広島東洋カープのファンになり、当のカープは相も変わらず弱いのだけど、まぁ野球がおもしろい。

野球が面白くなってきたと言うよりは、面白く野球を見ることができるようになってきた、より野球を理解できるようになったということかもしれない。なにごとも理解が深くなるにつれて、その面白みを理解できるようになる。ようやく野球という競技を理解できるようになってきたように感じる。

野球は技術・体力・戦略性・偶然性が絡みあうスポーツだ。ひとつひとつのプレーが打席という形となって独立して分断され、時間的な余裕が生まれるために、真剣に見ていると否が応にも頭で考えざるを得ない。投手・捕手・打者・守備陣・ベンチすべてがここでの一手を意識的そして無意識に考えている。心理的な変化がプレーに影響を与える。

故障して2軍で調整中の日本ハム斎藤佑樹の記事をナンバーで読んだ。

「普通、ストライクを取れば取るほど有利になりますよね。でも、あれからは取れば取るほど投げる球がなくなって、どんどん追い込まれていくような感覚があった」(http://number.bunshun.jp/articles/-/507514?page=2

恐ろしい競技だ。ゲームが時間で流れるのではなく、選手たちが進行を支配しているからこそ、心理的な影響が大きくなる。自分の有利な状況をつくり上げるので精一杯すぎて、途中一服した瞬間にネガティブなイメージが身体を捉えて、本来の力を出せなくなる。

プレッシャーに押しつぶされる選手がいて、なにも考えずマイペースにやっている選手がいる。マイペースな選手の癖を読んで、裏をかく選手がいれば、努力で戦略を乗り越える選手がいる。

野球は面白い。